「アイホーってどんな会社?」
「アイホーはどんな炊飯システムがあるの?」
株式会社アイホーは約70年の歴史を持つ、業務用厨房機器・設備の総合メーカーです。学校給食や病院・福祉施設、社員食堂などのさまざまな業種に製品を導入しています。
炊飯システムにおいては、優れた炊飯性能で業界一の実績を誇る実力派の会社です。
本記事では、株式会社アイホーの炊飯システムの導入を検討している方に向けて、株式会社アイホーの特徴や炊飯システムについて解説します。
製品について詳しく解説しているので、どの製品があなたに最適なのか判断するきっかけにしてください。
株式会社アイホーとは?

| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社アイホー |
| 所在地 | 愛知県豊川市白鳥町防入60 |
| 創業年数 | 1953年創業 |
| 商品名 | 連続炊飯器ライスフレンド |
| 公式サイト | https://www.aiho.co.jp/ |
株式会社アイホーは、1953年に自動車部品加工業として発足した会社です。1958年に厨房機器メーカーに転換して現在に至ります。
現在は、厨房コンサルティングから充実したサービス体制によるアフターフォローまでをトータルサポートする会社です。
炊飯システムは、人気のブランド『ライスフレンド』を中心に顧客に最適な連続炊飯システムを構築しています。ガス式や電気式、蒸気式の熱源を用意しており、用途にあった炊飯器を導入可能です。
アイホーが業界で選ばれる革新技術
2026年現在、業務用厨房業界は「人手不足の常態化」「エネルギーコストの高騰」「中食・外食の品質競争の激化」といった課題に直面しています。こうした状況の中で、多くの施設や企業から選ばれ続けているのが株式会社アイホーです。
アイホーが高く評価されている理由は、厨房現場の課題に対して技術によって解決策を提示している点にあります。ここでは、アイホーを代表する3つの革新技術について解説します。
1. 熟練の技を再現する「高度マイコン制御と対流設計」
2026年の炊飯設備において、アイホーが特に評価されているのが炊飯品質の高さです。おにぎり専門店や高級惣菜店など、米飯の品質にこだわる業態でも導入されています。
アイホーの連続炊飯機では、進行方向と平行に配置された独自のバーナーレイアウトを採用しています。この構造によって釜内部に自然な対流が発生し、大量炊飯でありながら炊きムラの少ない均一な仕上がりを実現しています。
また、マイコン制御によって火力調整や蒸らし工程を自動で管理できる点も特徴です。米の銘柄や季節による状態の違いにも対応しながら、安定した品質のご飯を炊き上げることができます。こうした制御技術により、大量炊飯でも一粒一粒がふっくらとした仕上がりを実現しています。
2. カーボンヒーターによる高効率な電気式炊飯
脱炭素社会への対応が求められる中で、電気式厨房機器の需要は年々高まっています。アイホーでは、業界でも早い段階からカーボンヒーターを採用した電気式炊飯機を開発しています。
カーボンヒーターは立ち上がりが速く、短時間で高温に達することができるため、従来の電気式炊飯機の弱点であった予熱時間を大幅に短縮できます。また、熱効率が高いためエネルギーロスを抑えながら効率的に炊飯できる点も特徴です。
さらに、ガス式に近い火力を電気で実現できるため、ガス配管の制限がある施設やオール電化厨房でも高品質な炊飯が可能になります。こうした電気式炊飯機は、省エネルギーと運用の柔軟性を両立できる設備として注目されています。
3. ドライシステムを支える断熱・排熱構造
厨房環境の改善も、アイホーの炊飯機が評価されているポイントの一つです。従来の業務用炊飯機は輻射熱が大きく、厨房の温度上昇が課題となるケースもありました。
アイホーの炊飯機では、断熱構造や排熱設計を工夫することで、厨房内の温度上昇を抑える構造が採用されています。機器表面の温度を抑えることで作業中の火傷リスクを軽減し、厨房スタッフの安全性にも配慮されています。
また、蒸気や熱気を効率よく排出する設計によって、床を濡らさない「ドライシステム」の厨房環境を維持しやすくなっています。こうした構造は衛生管理の面でも重要であり、学校給食施設や食品工場などでも導入が進んでいます。
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株式会社アイホーの製品ラインナップ
株式会社アイホーの製品ラインナップを見ていきましょう。アイホーでは、『ライスフレンド』を中心に豊富な種類の製品をそろえています。
- 1釜炊飯システムライスフレンドONE
- 連続炊飯器ライスフレンドeco-K
- 連続炊飯器ライスフレンドスーパー
- 連続炊飯器ライスフレンド新立体2層構造Hタイプ
- 連続炊飯器ライスフレンド
- 連続炊飯器直線型ARB
- 電気式連続炊器
- スチーム式コンベヤ炊飯器
- 立体炊飯器シャリプロ
- 角釜立体炊飯器シャリプロα
- リフター付 立体炊飯器
それぞれの製品の特徴を解説するので、ぜひ参考にしてください。
1釜炊飯システムライスフレンドONE

ライスフレンドONEは、高品質な炊き上がりと火力調整が簡単な環境にやさしい省エネ構造の炊飯器です。
高効率バーナーと丸釜かまど炊きで効率の良いおいしいご飯を実現できます。ガスの流入量に合わせて空気を送り込む高効率バーナーのため、ガス消費量を大幅に削減した省エネ運転が可能です。
また、独自の炊飯方式を採用することで、従来では難しかった半炊きや1釜ごとの炊飯メニューの変更も可能です。新搬送システムで安全面にも配慮しているため、安心して使用できます。
最新モデルでは、アイホー独自の「ドットバーナー」技術が最適化されており、低燃焼時でも安定した燃焼状態を維持できます。これにより、炊き込みご飯や酢飯などデリケートな火加減が必要なメニューでも焦げ付きを抑えながら、ふっくらとした仕上がりを実現できます。
独自の炊飯方式を採用することで、従来では難しかった半炊きや1釜ごとの炊飯メニューの変更も可能となりました。
1釜ごとの独立制御を活かし、白飯・炊き込みご飯・酢飯などを同一ラインで同時に炊き上げる運用にも対応できます。多品種の弁当やおにぎりを製造する現場でも、メニューごとに水釜を挟む必要がなく、生産効率の向上につながります。
連続炊飯機ライスフレンドeco-K

連続炊飯機ライスフレンドeco-Kは、高品質な炊き上がりと環境にやさしい省エネ構造を実現した、単釜制御のガス式炊飯機です。
かまど炊き燃焼室構造と強制燃焼バーナの新加熱方式により、従来よりも約52%少ないガス消費量で均一な炊飯が実現できます。また、強制燃焼バーナは1釜1釜の火力制御が可能なため、炊く・蒸す・焼くの各工程で細かい火加減の調整が可能です。
断熱構造を採用していることで火傷や室内の温度上昇を抑えることもできます。
さらに、省エネ性能を重視した設計により、炊飯時のエネルギー効率を高めながら安定した炊飯品質を実現しています。省エネルギー性能と大量炊飯能力を両立できるため、学校給食センターや食品工場など、大量炊飯を行う施設でも導入が進んでいる炊飯機です。
連続炊飯機ライスフレンドスーパー

連続炊飯機ライスフレンドスーパーは、炊く・蒸す・焼く・蒸らすの工程を機体内で行う立体3層構造を実現した連続炊飯機です。
自動火力調整機能や自動温調むらし機能など便利な機能が搭載されています。
また、排熱の排気口への集中排気と断熱構造を採用することで、輻射熱を効率よく排気し、炊飯室の作業環境の改善が可能です。
この立体3層構造は、下段で発生した燃焼熱を上段の蒸らし工程へ効率的に循環させる設計となっています。炊き上げ直後に高温で蒸らすことでお米のアルファ化(糊化)を促進し、冷めてもツヤや粘りが持続するご飯を炊き上げることが可能です。
また、むらし工程の温度管理にはセンサーと排気ファンを組み合わせた温度制御システムが採用されており、外気温や湿度の影響を受けやすい蒸らし温度を自動で調整します。これにより季節を問わず安定した炊飯品質を維持できます。
さらに、工程を縦方向に配置した立体構造により、省スペースで高い炊飯能力を発揮できる点も特徴です。下段の熱を上段で再利用する構造のため、エネルギー効率の向上や厨房内の温度上昇の抑制にもつながります。
加えて、集中排気構造によって蒸気や熱気の排出が効率化されており、清掃やメンテナンスの負担軽減にも配慮されています。衛生管理が求められる食品工場や給食施設などでも導入しやすい設計となっています。
連続炊飯機ライスフレンド新立体2層構造Hタイプ

ライスフレンド新立体2層構造Hタイプは、新立体2層構造と省エネバーナによって、優れた炊飯能力と省エネ・省コストを実現した炊飯機です。
独自開発のステンレスバーナを採用しており、ガス消費量と二酸化炭素排出量を抑えられます。断熱構造にもなっているため、機器表面の温度上昇も抑制でき、炊飯室内の作業環境改善が可能です。
また、液晶タッチパネルと押しボタンの併用で操作性がアップしているため、誰でも簡単に使用できます。
このモデルでは、独自開発のステンレスバーナを8本搭載し、「線の炎」によって釜底全体を均一に加熱できる点も特徴です。炎を面ではなく線で捉えることで焼きムラを抑え、安定した炊き上がりを実現できます。また、ステンレス製のため腐食に強く、長期間の使用でも燃焼効率を維持しやすい設計となっています。
さらに、新立体2層構造では、下段の炊飯工程で発生した排熱を上段の蒸す・焼く工程へ効率よく再利用できる仕組みが採用されています。内部の構造によって高温の排気熱を機体内で循環させることで、設置面積を抑えながら高いエネルギー効率を実現しています。
断熱構造の強化により、機器表面の温度上昇を抑える低輻射仕様にも配慮されており、厨房内の温度上昇を抑制しやすい点も魅力です。特に夏場の厨房では、スタッフの作業負担軽減や労働環境の改善にもつながります。
また、操作部分には液晶タッチパネルと物理ボタンを併用した設計が採用されており、設定確認や異常検知は視認性の高い画面で行いながら、基本操作は押しやすいボタンで確実に行えるようになっています。使いやすさと安全性の両立を重視した設計といえます。
連続炊飯機ライスフレンド
連続炊飯機ライスフレンドは、優れた炊飯性能で業界一の実績を誇る連続炊飯機です。周辺機器と組み合わせることで自由自在なシステムプランが構築できます。
進行方向と平行に配置したバーナーによって、H形バーナーではできない釜内部の対流を発生させ、炊きムラのないおいしいご飯を炊くことが可能です。
また、断熱構造であり炊飯中の機械に触れても熱くないため、火傷の心配のない安心した使用ができます。
この炊飯品質を支えているのが、釜の進行方向と平行に配置された独自のバーナーレイアウトです。一般的なH形バーナーとは異なり、釜の側面まで熱が回り込むように加熱することで強い対流を生み出し、釜全体を均一に加熱します。これにより、大量炊飯であっても米一粒一粒に均一に熱が伝わり、ふっくらとした炊き上がりを実現します。
ライスフレンドは周辺機器と組み合わせることで炊飯ライン全体の自動化にも対応できます。自動洗米機や浸漬装置、釜反転機(シャリ出し機)、釜洗浄機などと連携することで、洗米から炊飯、洗浄までを一貫して行う炊飯ラインを構築することが可能です。こうしたシステム化により、大量炊飯を行う給食センターや食品工場でも効率的な運用ができます。
また、衛生面にも配慮された設計が採用されています。ステンレス製の機体は腐食に強く、汚れが付着しにくい構造となっているため、日々の清掃作業を効率的に行うことができます。こうした設計はHACCPに基づく衛生管理にも対応しやすく、食品工場や給食施設などでも導入しやすい設備となっています。
さらに、集中排気システムと断熱構造を組み合わせることで、熱エネルギーの効率的な利用にも配慮されています。外部への熱放出を抑えることで厨房内の温度上昇を抑制し、作業環境の改善や空調負荷の軽減にもつながります。
連続炊飯機直線型ARB

連続炊飯機直線型ARBは、基本的な機能を備えた直線型のベージックスタイルの連続炊飯機です。
シンプルなトンネル炉体構造のため故障が少なく、メンテナンスが簡単な直線型ならではの使いやすさがメリットになります。周辺機器と組み合わせることで、一部またはライン全体の自動化にも柔軟に対応可能です。
ライスフレンドと同様に、進行方向と平行に配置したバーナーによって、炊きムラのないおいしいご飯が実現できます。
電気式連続炊飯機

電気式連続炊飯機は、連続炊飯器に業界初のカーボンヒーターを採用した連続炊飯機です。熱効率を大幅にアップし、省電力化を実現しています。
カーボンヒーターは速暖式のため予熱の必要がなく、湯炊き方式を採用していることで炊飯時間を短縮可能です。白米から炊き込みご飯、無洗米などの各種炊飯メニューに対応しているため、学校給食・事業所給食向けの炊飯機になります。
スチーム式コンベヤ炊飯機

スチーム式コンベヤ炊飯機は、釜を使用せずに蒸気の力でふっくらおいしいご飯を炊きあげる炊飯機です。
炊飯の最終工程で『焼き上げ』を行うことで表面がしっかりしたご飯ができます。独自の炊飯方法によって標準米でも銘柄米と同等の味・ツヤ・香りが実現可能です。
また、スチーム式コンベヤ炊飯機では、上質な蒸気を均等に当てるスライド加熱方式やカニ穴プラス遠赤加熱を使用しています。その結果、ムラのない香ばしく甘味のあるしっかりとしたご飯が実現可能です。
立体炊飯器シャリプロ

立体炊飯器シャリプロは、着火から炊き上がりまでマイコン制御で完全自動化した炊飯器です。小規模施設や限られた設置スペースでも活用できる立体設計になっています。
おかゆや炊き込みご飯、無洗米にも対応しており、炊飯メニューに合わせた最適な火力調節が可能です。未着火や空焚きなどが発生した場合には、即座にガスを遮断しランプとブザーで知らせる自己診断機能付きのため、安全に使用できます。
角釜立体炊飯器シャリプロα

角釜立体炊飯器シャリプロαは、立体炊飯器で業界初のカーボンヒーターを採用している炊飯器です。
炊き込みご飯やピラフ、おかゆなどの各種メニューにも対応しています。無洗米による炊飯もでき、浸漬なしでの炊飯が可能です。掃除も簡単で衛生面も安心して利用できます。
リフター付 立体炊飯器

リフター付 立体炊飯器は、立体炊飯器シャリプロに炊飯釜昇降用リフター機能を装備した炊飯器です。
レバー操作によって簡単に昇降でき、熱くて重い炊飯釜を持ち上げる必要がないため、作業負担を大幅に軽減できます。リフターに載せたまま配管作業もできるため、作業効率の向上が可能です。スライドリフター1台で2台の炊飯釜の昇降にも対応できます。
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アイホーの連続炊飯システムの3つの特徴
ここでは、アイホーの連続炊飯システムの特徴を紹介します。特徴は以下の3つです。
それぞれわかりやすく解説するので、ぜひ参考にしてください。
優れた性能の連続炊飯器
1つ目の特徴は、優れた性能の連続炊飯器であることです。
株式会社アイホーの連続炊飯器は、『ライスフレンド』を中心に豊富な周辺機器との組み合わせで炊飯システムを構築しています。優れた炊飯性能で業界一の実績を誇ることが特徴です。
前処理から炊飯、後処理まで全工程をシステム化し、作業時間や労働負担を大幅に軽減できます。省エネかつ省スペース、省力化設計のため、大量のご飯を短時間で効率よく炊き上げることが可能です。
2026年現在の最新システムでは、洗米から炊飯、釜洗いまでの工程を自動化し、稼働状況をデジタルで管理する仕組みも強化されています。これにより、人手不足が深刻な給食センターや食品工場においても、スタッフが釜に直接触れることなく炊飯から洗浄までを行う「非接触型の炊飯ライン」を構築することが可能になりました。
また、HACCPに基づいた衛生管理にも対応した設計が採用されています。汚れが溜まりにくい構造や自動洗浄システムとの連携により、清掃時間の短縮と衛生管理の徹底を両立しやすい炊飯システムとなっています。
選べる3つの熱源
2つ目の特徴は、選べる3つの熱源があることです。
株式会社アイホーの連続炊飯システムは、『電気式』『ガス式』『蒸気式』の3つの熱源から要望に合わせて選べます。
ガス式では『急速沸騰→強力対流炊飯』の実現により、炊きムラのない、アルファ化度の高いおいしいご飯を実現可能です。電気式は熱効率を大幅にアップさせ、省電力化に成功しているため低価格を実現した経済的な炊飯ができます。
スチーム炊飯では、独自の炊飯方法で標準米を銘柄米と同等の味・ツヤ・香りが実現可能です。使用用途にあった最適な製品を導入できます。
2026年現在は、脱炭素社会への対応として電気式炊飯機への注目も高まっています。アイホーではカーボンヒーターを採用した電気式炊飯機を開発しており、従来の電気式炊飯機よりも立ち上がりが速く、高い熱効率を実現しています。これにより、エネルギーロスを抑えながら安定した炊飯が可能です。
また、スチーム式炊飯機では蒸気を活用した独自の炊飯工程が採用されており、標準的な米でもツヤや粘りのある仕上がりを実現できます。米価高騰の影響を受ける中食業界において、コストと品質のバランスを重視する炊飯方法として注目されています。
柔軟な炊飯システム
3つ目の特徴は、柔軟な炊飯システムであることです。
株式会社アイホーの炊飯システムは、周辺機器の組み合わせにより炊飯加工業態に合わせた最適な炊飯システムを構築できます。コンビニのおにぎりやお弁当、冷凍米飯などに合わせたカスタマイズが可能です。
炊飯器も豊富なラインナップを用意しているため、顧客の細かいニーズに対応できます。また、毎時500食〜毎時7,142食の炊飯能力を持つことで、大量炊飯にも対応可能です。
近年はおにぎり専門店やデリカ市場の拡大により、「冷めてもおいしいご飯」を求めるニーズが高まっています。アイホーの炊飯システムでは、炊飯後のシャリ出し工程や冷却工程までを調整できるため、高品質な米飯を大量生産するラインを構築することが可能です。
また、周辺機器を後から追加できるモジュール構造を採用しているため、事業拡大やメニュー変更に合わせて炊飯ラインを柔軟に拡張できます。設備導入後もシステムをアップデートしやすい点は、長期的な厨房設備投資において大きなメリットといえるでしょう。
2026年の業務用厨房を取り巻く環境

2026年、日本の業務用厨房は大きな転換期を迎えています。これまで厨房は単に「料理を作る場所」として捉えられてきましたが、現在では経営の持続可能性を左右する重要な「戦略拠点」としての役割が求められるようになりました。
特に厨房設備の更新や新設を検討する際には、以下の3つの大きな潮流を理解しておくことが重要です。
1. 「深刻な人手不足」と「労働環境改善」への対応

2026年4月の法制度改正の影響もあり、厨房現場では人手不足と労働環境改善が大きな課題となっています。
まず注目されているのが、高齢スタッフの活用を前提とした「エイジフレンドリーな職場づくり」です。60歳以上の高年齢労働者に対する労災防止対策が努力義務化されたことで、重い炊飯釜の運搬や高温環境での作業は大きなリスクと認識されるようになりました。
そのため、炊飯釜の昇降を補助するリフター機能付き炊飯器など、身体的負担を軽減する設備の導入が進んでいます。こうしたユニバーサルデザインの厨房機器は、福利厚生の一環ではなく、人材確保のための重要な設備投資といえるでしょう。
さらに、これまで一部の小規模事業者に認められていた週44時間の特例が見直され、全業種で週40時間の法定労働時間が適用されるようになりました。限られた労働時間の中で安定した調理を行うためには、自動炊飯システムなどによる作業工程の自動化が欠かせないものとなっています。
2. 「脱炭素経営(GX)」とエネルギーコスト対策
エネルギー価格の高騰や不安定化が続く中、厨房設備のエネルギー効率は企業経営に大きな影響を与える要素となっています。2026年度の政策でも地域の脱炭素化に向けた支援が強化されており、厨房機器の選定は企業の環境価値を示す重要なポイントとなっています。
これまでの厨房設備では「光熱費削減」が主な目的でしたが、現在はエネルギーの「最適化」が求められるようになっています。例えば、省エネ性能を重視した炊飯機や、高効率の電気式炊飯機などへの切り替えが進んでいます。
アイホーの省エネ型炊飯機「eco-K」や、カーボンヒーターを採用した電気式炊飯機などは、エネルギー効率の高い設備として注目されています。これらの設備はランニングコストの削減だけでなく、企業のGX(グリーントランスフォーメーション)経営の取り組みとしても評価されています。
また、厨房内の温度上昇を抑える「低輻射型機器」も重要な設備となっています。断熱構造を採用した機器は、厨房の温度上昇を抑えることで空調費を削減できるだけでなく、スタッフの熱中症対策としても効果的です。
3. 「HACCPの定着」と高度な衛生管理

HACCP(ハサップ)に基づく衛生管理の義務化から数年が経過し、現在は単に制度を守るだけでなく、データによる管理と証明が求められるようになっています。
最新の炊飯システムでは、炊飯時の温度や稼働状況を自動で記録する機能が搭載されているものもあります。こうした機能により、万が一のトラブルが発生した場合でも、温度管理などの履歴を確認できるため、科学的根拠に基づいた説明が可能になります。特に病院や学校給食などの施設では、こうしたトレーサビリティの確保が重要な評価ポイントとなっています。
また、衛生管理の基本となる「ドライシステム」の考え方もさらに重視されています。蒸気の発生を抑え、結露を防ぐ設計の厨房機器は、床を濡らさない環境を維持できるため、食中毒リスクの低減につながります。
このように、2026年の業務用厨房では、人手不足対策・エネルギー効率・衛生管理といった複数の課題に同時に対応できる設備が求められています。
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厨房の炊飯システムメーカー7選!メーカーを選ぶポイントも解説
おすすめの業務用炊飯機メーカー3選
業務用炊飯機は、食品工場やセントラルキッチン、外食チェーンなどで大量のご飯を安定した品質で炊き上げるために欠かせない設備です。近年は炊飯工程の自動化や省人化、エネルギー効率の向上などが求められており、メーカーごとにさまざまな技術や特徴を持った炊飯機が開発されています。
こちらでは、炊飯品質や生産効率の向上に貢献するおすすめの業務用炊飯機メーカー3社を紹介します。
エースシステム株式会社

エースシステム株式会社は、大阪府和泉市に本社を置く、過熱水蒸気を利用した炊飯機器やスチームクッカーを開発・製造するメーカーです。独自の「ACE STEAM」技術により、浸漬工程を省いた無浸漬炊飯を実現し、短時間で高品質な炊飯を可能にしています。
コンパクト設計と省エネ性能の高さも特徴で、食品工場やホテル、レストランなど国内外の幅広い現場で導入されています。炊飯工程を自動化できるため、熟練作業者に依存せず安定した品質を維持できる点も評価されています。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | エースシステム株式会社 |
| 所在地 | 大阪府和泉市あゆみ野3-1-3 |
| 創業年数 | 1988年創業 |
| 商品名 | スチームライスマシーン |
| 公式サイト | https://www.acesystem.co.jp/index.html |
また、産学連携による技術開発や全国のサポート体制を整えており、厨房や食品製造現場の効率化を支える炊飯機器メーカーとして注目されています。
以下の記事ではエースシステム株式会社の特徴や製品事例を詳しく解説していますので、気になる方はぜひ一度お読みになってみてください。
また、エースシステムについてより詳しく知りたい方は公式ホームページを訪れてみてください。
株式会社サタケ

株式会社サタケは広島県に本社を置く穀物加工機器の大手メーカーで、精米や炊飯、選別など米加工技術に強みを持っています。創業120年以上の歴史を持ち、現在では世界約150カ国に製品を展開しています。
業務用炊飯機では、加圧IH炊飯設備「SILK」をはじめとした炊飯システムを提供しています。1.2気圧・106℃の高温高圧炊飯により、お米の芯まで熱を通し、ふっくらとした炊き上がりを実現。冷めてもおいしいご飯を維持できる点が特徴です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社サタケ |
| 所在地 | 〒101-0021 東京都千代田区外神田4-7-2 |
| 創業年数 | 1896年(明治29年)3月 |
| 公式サイト | https://www.satake-japan.co.jp/ |
また、省人化や省スペース化にも配慮した設計で、食品工場や大量炊飯ラインでの導入が進んでいます。主な製品には加圧式IH炊飯機と**半自動小型IH炊飯システム「炊飯マイスターシステム」**があり、用途に応じた炊飯設備を提供しています。
また、以下の記事では株式会社サタケについて詳しく紹介しているので、参考にしてください。
株式会社トーヨーテックシステム

株式会社トーヨーテックシステムは、2017年に設立された厨房設備の企画・設計・施工を行うメーカーです。本社は兵庫県神戸市、工場は大阪府豊中市にあり、炊飯機器や洗米機など食品加工設備の開発を手がけています。
同社は炊飯機や洗米機を中心に、厨房の効率化を目的とした機器を提供しており、ランニングコストの削減や作業効率の向上を重視した製品が特徴です。主な製品には、遠赤外線バーナーを利用してふっくら炊き上げる遠赤外線「光」連続炊飯装置や、気泡で優しく洗米する高濃度酸素マイクロバブル洗米装置があります。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社トーヨーテックシステム |
| 所在地 | 兵庫県神戸市北区藤原台北町3丁目16-2-2 |
| 創業年数 | 2017年 |
| 公式サイト | http://www.toyobutusan.co.jp/index.html |
遠赤外線「光」連続炊飯装置は、釜内部の対流と遠赤外線加熱により均一に加熱できるため、ガス消費量を抑えながら高品質な炊飯が可能です。一方、高濃度酸素マイクロバブル洗米装置は、微細な酸素気泡で米を洗うことで節水しながら洗米でき、米の割れや洗米ロスを減らすことができます。
また、以下の記事では株式会社サタケについて詳しく紹介しているので、参考にしてください。
【炊飯システム】株式会社トーヨーテックシステムの特徴は?商品事例やおすすめメーカーまで
まとめ

本記事では、株式会社アイホーの特徴や炊飯システムについて解説しました。
アイホーの炊飯器は、炊飯性能で業界一の実績を誇る魅力的な製品です。種類も豊富なため、細かなニーズに対応できるようになっています。
きっとあなたに最適な製品を導入できるでしょう。
しかし、最初から1社に絞ってしまうと、導入後に他の製品の方が最適であったという後悔に繋がってしまうこともあります。事前に複数の会社を比較した上で、導入する製品を決めるようにしましょう。
この記事があなたのお役に立てることを願っています。
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