「IH炊飯っていいの？」
「IH炊飯のメリット・デメリットは？」
「IH炊飯システムや取扱のある会社について知りたい」
炊飯器の切り替えや新規導入の際に、どの炊飯器にするか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。IH炊飯は家庭用炊飯器でも人気を集めており、メリットが多くあるため業務用としても人気のある炊飯方法です。
釜全体の熱を管理できることで焦げができにくく廃棄を抑えられたり、熱の排出がなく労働環境の改善や空調のコストダウンも期待できます。しかし、メリットが多いIH炊飯も施設の状況や目的によっては適していない場合もあります。
そこで本記事では、IH炊飯のメリット・デメリットについて紹介します。あわせてIH炊飯の製品を取り扱っている会社についても解説しているため、IH炊飯が自社に適しているか確認してください。
また、以下の記事では炊飯システム導入におすすめのメーカーを紹介していますので、会社選びでお悩みの方は参考にしてみてください。
IH炊飯とは？
IH炊飯とは、IH（電磁誘導加熱）で内釜を発熱させてお米を炊く炊飯方法です。
業務用炊飯器には「ガス」「蒸気」「IH」の3つの炊飯方法がありますが、家庭用炊飯器ではIHがメジャーなため、耳にしたことがある方も多いでしょう。
IH炊飯はSDGs・脱炭素ができる近代のニーズに沿っているため、近年注目されています。釜全体の温度調整ができ、炊きムラが少ないふっくらとしたお米が炊き上がります。
チルド流通にも対応できるため、大手コンビニベンダーや食品工場に採用されている炊飯システムです。
IH炊飯のメリット・デメリット
ここからはIH炊飯のメリットとデメリットを紹介します。詳しく解説するため、参考にしてください。
メリット
IH炊飯のメリットは以下の3つです。
それぞれ詳しく解説します。
品質のよさを一定に保てる
美味しいお米、いつでも誰でも炊けるのがIHの特徴です。
釜自体が発熱する仕様となっており、熱効率がよくふっくらとした炊飯が可能です。全自動・半自動のため、品質が環境や人によって左右されないのもポイントでしょう。
また、釜全体に熱が伝わることで側面の温度調整もできるため、炊きムラが少ない特徴があります。焦げの発生も抑えられ、廃棄を防げるためフードロスにもつながります。
多品種・少量生産にも対応可能
単体の釜ごとに炊飯するため、多品種・少量生産でもロットを乱しません。多種・多様な炊飯が可能なため、白米に限らず酢飯や炊き込みなど柔軟に対応できます。
そのため、大手コンビニベンダーや食品工場などで導入事例があり、安心できるのもポイントです。
環境に優しくコストダウンができる
IH炊飯では熱の排出が大幅に削減でき、快適な作業環境を実現しながらコストダウンが可能です。ガス炊飯工場では熱の排出があり、室温が一般的に40℃以上になるといわれます。また、排気フードが必須です。
しかし、IH炊飯では熱の排出や吹きこぼれが抑えられ、25度前後の快適な空間で作業ができます。そのため排気フードも必要ありません。
空調コストの削減にもつながり、二酸化炭素（CO2）の排出を抑えられるため、近年注目されているSDGsの観点からもメリットと考えられます。
デメリット
IH炊飯にもデメリットはあります。考えられるデメリットは以下の2つです。
それぞれ詳しく解説するため、参考にしてください。
導入コストが高額
IH炊飯は、他の炊飯システムと比べると導入コストが高額になりがちです。製品価格もですが、全自動・半自動の周辺環境も整えなければいけません。
半自動に比べると全自動は費用がさらに高いため、導入のハードルになるでしょう。しかし、脱炭素・リースの補助金が活用できる場合があります。費用を抑えながら導入できるため、総務省または環境省サイトで確認してください。
電機部分の交換やメンテナンスが必須
電気機械は経年劣化するため、定期的な交換やメンテナンスが必要です。
電磁誘導加熱バーナーは部品価格が200万円以上、10年前後が交換の目安です。使用状況やメンテナンスで交換時期は変化しますが、決して安くはない費用がかかるため負担を感じる方もいます。
導入費用に加え、ランニングコストも想定しておきましょう。
IH炊飯が可能な製品の取扱があるメーカー
IH炊飯が可能な製品の取扱があるメーカーは以下の3つです。
それぞれ詳しく解説するため、導入の参考にしてください。
株式会社エム・アイ・ケー
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社 エム・アイ・ケー |
| 所在地 | 埼玉県さいたま市中央区上峰1丁目19番18号 |
| 創業年数 | 1985年 |
| 公式サイト | https://www.mik-net.co.jp/ |
株式会社エム・アイ・ケーは、創業以来、34年間ライスロボを中心に日本の厨房機器の製造販売を行っています。
日本全国にメンテナンス網を確立しており、購入後のアフターメンテナンスに定評のある会社です。ガスとIHの炊飯システムがあり、さまざまな調理機器の取扱があります。
株式会社エム・アイ・ケーの詳しい解説は、以下の記事をご覧ください。
三英物産株式会社
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | 三英物産株式会社 |
| 所在地 | 茨城県水戸市双葉台4-569-3 |
| 創業年数 | 1978年設立 |
| 商品名 | ガス全自動炊飯システム |
| 公式サイト | https://www.san-eibussan.co.jp/ |
三英物産株式会社は、業務用厨房機器・教育施設製品関連業務を幅広く行っている会社です。
茨城県から関東圏を中心に約40年間、地域に根付いたサービスを提供しています。多くの製品を取り扱っているため、確認してみてください。
三英物産株式会社の詳しい解説は、以下のページを参考にしてください。
株式会社サタケ
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社サタケ |
| 所在地 | 広島市東広島市西条西本町2番30号 東京都千代田区外神田4丁目7番2号 |
| 創業年数 | 1896年創業、1939年設立 |
| 商品名 | 炊飯マイスターシステム |
| 公式サイト | https://satake-japan.co.jp/index.html |
株式会社サタケは精米機のトップメーカーであり、お米に精通したノウハウがあります。
創業120年以上の歴史と、豊富な知識・実績のある会社です。世界初IH炊飯システムを開発した会社で、多くの製品を扱っているため参考にしてください。
株式会社サタケの詳しい解説は、以下の記事を読んでみてください。
IH炊飯器を検討している人には蒸気炊飯システムもおすすめ
IH炊飯を検討している方には、蒸気炊飯システムもおすすめです。
蒸気炊飯は釜を使用する炊飯方法とは異なり、コンベアを用い蒸気で炊飯する方法です。成形性のいいお米が炊き上がり、IH炊飯のような品質の良いお米ができあがります。
蒸気炊飯システムで炊飯したお米は、冷却・再加熱にも強くしっかりと粒の立ったふっくらとした「理想的なお米」が実現します。
導入コストはIH同様、高額になりがちですが、エネルギー効率がよくランニングコスト面で省コストが期待できます。炊き増えがよく減量の削減につながり、品質を保ちながらIHのデメリットの解消が可能です。
なお、下の記事では蒸気炊飯を詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。
蒸気炊飯システムならエースシステム！
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | エースシステム株式会社 |
| 所在地 | 大阪府和泉市あゆみ野3-1-3 |
| 創業年数 | 1988年創業 |
| 商品名 | スチームライスマシーン |
| 公式サイト | https://www.acesystem.co.jp/index.html |
蒸気炊飯システムに力を入れているエースシスエムについて紹介します。
エースシスエム株式会社は1988年に創業された、食品機械・産業機械・制御機器の製造会社です。加熱水蒸気を起源とした調理器具が主力商品で、安心安全・美味しい・健康・簡単時短を実現できる製品の開発に注力しています。
「新しい常識をつくる」を信念にさまざまな分野の物作りを行っており、妥協を一切許さないこだわりのある商品が特徴です。
エースシステムの蒸気炊飯システムは、業界初の無浸漬炊飯を実現し、60〜90分の時間短縮が可能です。気になる方は気軽に問い合わせてみましょう。
以下の記事ではエースシステム株式会社の会社の特徴や製品事例を詳しく解説していますので、気になる方はぜひ一度お読みになってみてください。
製品事例
エースシステムの連続蒸気炊飯システムは、日持ちが良く殺菌された安全なご飯を炊きたいという想いから誕生しました。
対話式タッチパネルを採用しているため、ボタンを押すと全自動で炊飯がスタートします。誰が操作しても一定の品質を保てる点もポイントです。また、省力化により作業人数の削減も可能なため、人手不足の解消にも役立つでしょう。
過熱水蒸気を使用し炊飯したお米は、水分がたっぷり含まれたままでふっくらと仕上がります。米のα化を促進しご飯の黄化を防止できます。殺菌もでき、日持ちもできる安心安全なご飯が実現可能です。
まとめ
本記事では、IH炊飯について解説しました。IH炊飯は多くのメリットがあり、人気を集めている炊飯器です。導入を検討している方はぜひ取り入れてみましょう。
しかし、導入する際には本記事で紹介したデメリットも確認してください。導入後に後悔のないよう検討しましょう。
本記事があなたのお役に立てば幸いです。