「ごはんが黄化するのはなぜ?」
「黄化したごはんは食べられる?」
「ごはんの黄化を防ぐ方法は?」
炊いたごはんを見ると、黄色に変色していたことがあるかもしれません。黄化してしまうのは、米や水に原因があったり、米にぬかが残っていたりするなどの原因があります。
黄化したごはんは見た目が悪いだけでなく、味が落ちてしまっていることが多いため、なるべく防ぎたいでしょう。
そこで本記事では、ごはんが黄化する原因や、食べられるかどうか、黄化を防ぐ方法を解説します。あわせて業務用炊飯器のおすすめメーカーを紹介しているため、炊飯器を探している方は参考にしてください。
ごはんが黄化する原因
ごはんが黄化する原因は主に以下の3つです。
それぞれ解説します。
古い米で炊いている
黄化する原因の1つに、古い米で炊いていることが挙げられます。米は古くなると酸化し、黄色に変色してしまいます。古い米は特有のにおいが出るため、鮮度が落ちている米であればにおいを確認するとわかるでしょう。
精米した日から1ヶ月以上経った米で炊いたご飯は黄化の原因になるため、なるべく早く使いきるのがおすすめです。また、米びつや密閉性の高い容器に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存することで、鮮度を保ちやすくなります。
ぬかが残っている
精米所で精米する場合には、設定によってぬかが残っている可能性があり、黄化の原因になります。ぬかが原因で黄色くなったごはんが気になるようなら、精米機を純白米あるいは上白米などに設定してください。
スーパーで売られている米はほとんどが白色に精米されているため、基本的には精米によるぬかを気にする必要はないでしょう。
また、米を洗う際にぬかが残っていると、黄化の原因に繋がります。しっかりと洗米することが重要ですが、おいしくごはんを食べるために、多少水が濁る程度に留めておきましょう。
硬水を使用している
ごはんを硬水で炊くと、黄化してしまいます。ミネラルウォーターやウォーターサーバーを使用し炊飯している場合には、硬水か軟水か確認してみましょう。
硬度が高い水に含まれるマグネシウムによって、加熱した際にメイラード反応が起こり、ごはんが変色してしまいます。
黄化が気になる場合には、軟水で炊くのがおすすめです。日本のほとんどの水は軟水のため、水道水を使用して炊飯しましょう。
黄化したごはんは食べられる?
黄化したごはんは基本的に食べられます。しかし、変色してしまうと味が落ちているかもしれません。
そのため、長時間の保温を控え、食べきれない量は冷凍保存するのがおすすめです。黄化しているごはんから異臭がしたり、糸を引いたりしている場合は、腐っているため廃棄してください。
ごはんの黄化を防ぐ方法
ごはんの黄化を防ぐ方法を、3つにまとめて解説します。
気密性の高い容器で保存する
気密性の高い容器で保存することは、ごはんの黄化を防ぐ方法の1つです。
ごはんは精米して空気に触れると酸化します。ごはんが酸化すると劣化が進み、黄色く変色することに加えて、独特のにおいを生じやすくなります。
酸化したご飯は味が落ちるうえに、においも変わるため、ごはんを黄化させないことが大切です。
そのため、ごはんを空気に触れさせないように気密性の高い密閉容器に保存し、美味しい状態のごはんを食べることが欠かせません。
素早く洗米する
素早く洗米することも、ごはんの黄化を防ぐ方法の1つです。
米はすぐに水を吸収するため、とぎ汁を吸わないように素早く洗米することが欠かせません。
洗米する場合、カルキ臭や米ぬか臭などのかおりを米が吸収することを防ぐために最初の水をすぐに捨てることがポイントです。
洗米で最初の水をただちに捨てれば、ごはんの黄化を防ぎやすくなります。
また、素早く洗米することを意識しすぎて、米を押しつぶしたり割らないように、やさしくかき混ぜるように注意を払いましょう。
保温は1日以内にする
保温は1日以内にすることも、ごはんの黄化を防ぐ方法の1つです。
炊飯後、1日以上保温すると米に含まれる糖とアミノ酸が反応して、ごはんが黄化しやすくなります。
糖とアミノ酸の反応は高温ほど起きやすいため、保温温度にも注意が必要です。一般的に、保温は半日までが理想であるため、半日で食べきれない場合には冷凍保存することがおすすめです。
保温によるごはんの黄化は味やにおいが悪くなるうえに、パサつくため食感も変わります。ごはんを美味しく食べるには、炊飯後、保温は半日までにしましょう。
黄化したごはんをおいしく食べる方法
黄化したごはんをおいしく食べる方法を、3つ紹介します。
チャーハンにする
チャーハンにすることは、黄化したごはんをおいしく食べる方法の1つです。
卵やネギといった食材を加えて味付けすることで、黄化したごはんの味やにおいなどが気にならなくなります。
そのうえ、油やしょうゆを加えて高温・短時間でごはんを炒めればパラパラな仕上がりになるため、食感も変わるのです。黄化したごはんの硬さやパサつきは気にならなくなります。
黄化したごはんはパサついて食感が変わるものの、チャーハンなら食材の食感や味付けがありおいしく食べられるため、おすすめです。
さつまいも・栗で混ぜご飯にする
さつまいも・栗で混ぜご飯にすることも、黄化したごはんをおいしく食べる方法の1つです。
混ぜご飯とは、調理した具材をごはんに混ぜ込んだものを指します。
さつまいも・栗で混ぜご飯を作れば具材が黄色い食材であるため、黄化したごはんの色がわかりづらくなるのです。また、さつまいも・栗といった食感のある具材を加えることで、ごはんの硬さも感じづらくなります。
さらに、さつまいも・栗をごはんを加えたあとに黒ゴマを混ぜればより効果的です。
焼きカレーにする
焼きカレーにすることも、黄化したごはんをおいしく食べる方法の1つです。
焼きカレーは、ごはんにカレーをかけてチーズをまぶしたのちにオーブンで加熱します。
カレーでも黄化したごはんを美味しく食べられるものの、さらにチーズをまぶすことでさまざまな食感を楽しめるうえに濃厚な味になるため、格別な味わいになるのです。
焼きカレーにすれば炊きたてか黄化したごはんなのかは、それほど差を感じません。黄化したごはんでも美味しく食べられるため、焼きカレーを作ることをおすすめします。
業務用炊飯器のおすすめメーカー3選
ここからは、業務用炊飯器のおすすめメーカーは以下の3社です。
それぞれ解説します。
エースシステム株式会社
項目 | 詳細 |
---|---|
会社名 | エースシステム株式会社 |
所在地 | 大阪府和泉市あゆみ野3-1-3 |
創業年数 | 1988年創業 |
商品名 | スチームライスマシーン |
公式サイト | https://www.acesystem.co.jp/index.html |
エースシステム株式会社は、1988年に創業した産業機械や工作機械の製造・販売を行う会社です。過熱水蒸気を熱源とした調理機器を主力商品としています。
エースシステムの『連続蒸気炊飯システム』は、蒸気式の炊飯器です。100度以上の過熱水蒸気で炊飯すると、米のα化が促進し、土壌菌を殺菌することで黄化を防ぎます。
炊飯方法によって黄化が防げるため、黄化が気になる場合には、エースシステムの炊飯器を検討してみても良いでしょう。
株式会社アイホー
項目 | 詳細 |
---|---|
会社名 | 株式会社 AIHO |
所在地 | 愛知県豊川市白鳥町防入60 |
創業年数 | 1953年創業 |
商品名 | 連続炊飯機ライスフレンド |
公式サイト | https://www.aiho.co.jp/ |
株式会社アイホーは、1953年に創業した給食用調理機械や厨房機器の製造・販売を行う会社です。豊富なラインナップがあり、炊飯器はガス式・IH式・蒸気式から選べます。
ラインナップの1つである『ライスフレンド』はガス式を採用し、ガスの消費量を節約しながら、かまど炊きを再現したおいしいごはんが炊けます。施設の規模や提供したい量に合わせて炊飯設備を選べるため、ぴったりの炊飯器と出会えるでしょう。
株式会社サタケ
項目 | 詳細 |
---|---|
会社名 | 株式会社サタケ |
所在地 | 広島市東広島市西条西本町2番30号 東京都千代田区外神田4丁目7番2号 |
創業年数 | 1896年創業、1939年設立 |
商品名 | 炊飯マイスターシステム |
公式サイト | https://satake-japan.co.jp/index.html |
株式会社サタケは、1896年に創業した食品産業総合機械やブランド設備、食品の製造・販売を行う会社です。120年を超える歴史がある会社で、日本国内以外にも、海外に営業拠点を置いています。
サタケは米の1粒1粒に着目しながら開発し、これまでに3,000件以上もの特許を取得してきました。半自動小型IH炊飯システムの『炊飯マイスターシステム』は、サタケの技術力の賜物です。
均一に熱を伝えることでおいしいごはんを炊けるとともに、コストダウンや調理環境まで考えているメーカーです。
まとめ
本記事では、ごはんが黄化する原因や食べられるかどうか、対策を解説しました。黄化したごはんは見た目が良くないため、米の状態を確認するとともに炊飯方法・保存方法を見直しましょう。
黄化してしまったごはんは基本的には食べられます。しかし、なるべくごはんの長時間の保存を避けましょう。長時間保存してしまった場合には、食べる前に腐敗していないかどうか確認してください。
この記事があなたのお役に立てば幸いです。