業務用と家庭用の炊飯器の違いとは?業務用炊飯器を選ぶポイントまで

当ページのリンクには広告が含まれています。
業務用と家庭用の炊飯器の違い

「業務用炊飯器と家庭用炊飯器の違いって?」

「業務用炊飯器と家庭用炊飯器のどちらを選べばいいの?」

炊飯器を導入しようと考える中で、業務用と家庭用の違いが気になっている方もいるでしょう。

業務用炊飯器と家庭用炊飯器は、炊けるご飯の量や火力が異なります。そのため、適切な炊飯量を選ぶ必要があるでしょう。

そこで本記事では、業務用と家庭用の炊飯器の違いや、業務用炊飯器を選ぶポイントを解説します。あわせておすすめの業務用炊飯器メーカーを紹介するため、参考にしてください。

目次

業務用・家庭用の炊飯器の違いとは

業務用炊飯器と家庭用炊飯器の違いは以下の2つです。

それぞれ解説します。

炊けるご飯の量

業務用と家庭用の炊飯器の最も大きな違いは、炊飯できるご飯の量です。

家庭用は5.5合炊きが主流で、大きいものでも10合程度ですが、業務用は10合~30合ほど炊けます。また、炊飯システムでは、1時間に1万食炊けるものもあり、業務用炊飯器が炊けるご飯の量はさまざまです。

提供する商品の内容やお客様の想定人数によって、必要な量のご飯を炊ける炊飯器を選びましょう。

火力

家庭用炊飯器はほとんどの場合がIH式で、電気で炊飯します。家庭用炊飯器は5合程度を炊飯するため、大きな火力は必要ありません。

一方で、業務用炊飯器はガス式が主流で、短時間で大量のご飯を炊くために大きな火力が必要です。また、炊飯器の熱源はガス式のほかにIH式や蒸気式の商品もあり、いずれも大量に炊飯するため、家庭用に比べて火力が大きくなります。

業務用炊飯器の種類

ここからは業務用炊飯器の種類を、2つ紹介します。

ガス釜

まず、業務用炊飯器には、ガス釜があります。

現在では、業務用ガス炊飯器を利用する人は多くありません。ガス釜はそもそも商品が少ないうえに、保温機能があるものがほとんどないのです。つまり、炊き上げたら早いうちに提供しなければ、次第に冷たくなります。

とはいえ、ガス釜は火力の強いため、早く炊き上げることが可能です。加えて、ガスの高火力が釜全体を高温にするため、昔ながらのかまど炊きに近い炊き上がりを実現しやすくなります。

かまど炊きなら、釜の中で均一に米が炊けるため、ムラなくふっくらとした炊き上がりになります。

加えて、ガス釜は電気釜より光熱費をおさえられるため、節約できるといったメリットもあるのです。

電気釜

つづいて、業務用炊飯器には電気釜もあります。

現在、業務用炊飯器の主流は電気釜であり、種類も豊富です。また、ガスを使わないため安全に米を炊き上げられることが最大のメリットになります。

加えて、電気釜なら細かな温度調節が可能です。ガス釜では難しいものの、細かな温度調節ができれば米の品種ごとに微調整が可能であり、理想的に炊き上げられます。

さらに便利な機能として、タイマー機能があります。指定した時間に炊飯が始まるように設定することも、決められた時間に炊き上げることも可能です。

ただし、ガス釜に比べると、炊き上げるまでに時間がかかります。そのうえ、炊き上がると自動的に保温される商品が一般的なため、光熱費も高くなりがちです。

業務用炊飯器を使う際の注意点

ここからは、業務用炊飯器を使う際の注意点を、3つにまとめて解説します。

炊飯量を考慮する

炊飯量を考慮することは、業務用炊飯器を使う際の注意点の1つです。

業務用炊飯器を使う場合、最大炊飯量の8割ほどで米を炊くのがベストです。炊飯量が多いと米や水の計量誤差が影響しづらく、何回繰り返し炊飯しても均一に炊きやすくなります。

加えて、最大炊飯量の8割を目安に炊飯を行うのは、炊きあがり後にほぐす作業があるからです。最大炊飯量の上限で炊くことは可能であるものの、大量の米を釜の底から混ぜなければならないため、容量に余裕を持たせると米が砕けたり切れたりするのを防げます。

業務用炊飯器でムラがなくふっくらとした米を炊くには、炊飯量を検討するのが賢明です。

重量計量をする

重量計量をすることも、業務用炊飯器を使う際の注意点の1つです。

米を重量計量したのち、炊飯すると毎回同じ炊きあがりを実現できます。重量計量の方法は、釜ごと計量器に乗せて、米の重量を計測するのが賢明です。

容器に米を計り釜へ移すことも可能ではあるものの、移し替える際にこぼすことや米の軽さゆえに釜にぶつかると飛び出ることも考えられます。

また、米の計量にはカップ計量があるものの、米の大きさや実施する人により誤差が生じやすい計り方のため、避けるのが賢明です。そのため、誰がいつ業務用炊飯器で炊飯しても同じ炊きあがりを実現するには重量計量が欠かせません。

水切りを行う

水切りを行うことも、業務用炊飯器を使う際の注意点の1つです。

洗米後に米をザルにあげて水切りを行うと、均一に吸水がしやすくなります。

洗米後は完全に水を取り除けないため、米が水に触れる箇所と触れづらいところに分かれます。米は水があればすぐに吸収するため、均一に米へ吸水させるには一度ザルにあげたのちに、すべての米を同時に浸水させなければなりません。

米の吸水の早さを考えると、微妙な水加減でも吸水に差が出てくるため、業務用炊飯器を使う際には水切りが不可欠です。

業務用炊飯器を選ぶポイント3選

業務用炊飯器を選ぶポイントは以下の3つです。

ポイントをおさえて最適な炊飯器を選びましょう。それぞれ解説します。

目的に合った加熱方式にする

業務用炊飯器の加熱方式はガス式・IH式・蒸気式の3つがあり、目的に合った加熱方式を選びましょう。

ガス式はガス栓と炊飯器を繋いで炊飯します。火力が大きいため、短時間でご飯が炊けることや、対流が起きることで、かまど炊きのようなご飯が炊きあがるのがメリットです。粘りのあるもちもちしたおいしいご飯が炊けます。

IH式は省エネで、多品種の米を炊けることに加え、少量炊飯も可能です。均一に熱が伝わるため、ご飯をムラなく炊けます。

蒸気式はエネルギー効率が良く、ランニングコストを省くことが可能です。外側は1粒1粒しっかりした硬めの食感でありながら、中は柔らかく仕上がります。

導入コストやランニングコストとあわせて、どのようなご飯を炊きたいのか、目的に合わせて加熱方式を選びましょう。

どこに設置するか決める

どこに炊飯器を設置するのかを考えて、導入する炊飯器を決めましょう。

採用したい業務用炊飯器を設置するスペースがあるかどうかのほかに、作業する際の動線を考慮することで、作業効率がアップします。一方で、動線を意識しないまま導入してしまうと、生産性が下がってしまうリスクが生じるでしょう。

業務用炊飯器を導入する際は、あらかじめメーカーに相談するのがおすすめです。設置スペースや動線を考慮した上で、最適な商品を提案してくれるでしょう。また、設置する場所に合わせてオーダーメイドできる会社もあるため、スペースがない場合には検討してください。

ランニングコストをチェックする

ガス式の業務用炊飯器は、IH式や蒸気式と比べて導入しやすいでしょう。しかし、ランニングコストを抑えられるのは、IH式と蒸気式です。

IH式は熱効率が良く、熱の排出が少ないため、空調のコストが削減できます。蒸気式は炊き増え率が良く少量の米で炊けることで原料が削減できるほか、エネルギー効率が良いためランニングコストを抑えることが可能です。

導入するときだけでなく、ランニングコストにも目を向け、どの加熱方式を採用するか検討しましょう。

おすすめの業務用炊飯器メーカー3選

おすすめの業務用炊飯器メーカーは以下の3社です。

各メーカーが提供している炊飯器の加熱方式についてもそれぞれ解説します。

エースシステム株式会社

出典元:エースシステム株式会社
スクロールできます
項目詳細
会社名エースシステム株式会社
所在地大阪府和泉市あゆみ野3-1-3
創業年数1988年創業
商品名スチームライスマシーン
公式サイトhttps://www.acesystem.co.jp/index.html

エースシステム株式会社は、1988年に創業した会社で、産業機械や工作機械の製造・販売をしています。エースシステムの商品は、過熱水蒸気を熱源とした調理機器が主力です。

『連続蒸気炊飯システム』は蒸気式を採用し、エネルギー効率が高く、約2.3~2.6倍と炊き増え率が良いため、ランニングコストや原料費を抑えられます。また、水分を米にしっかりと入れられるため、給水時間をなくしてつぶ感を感じられるご飯の炊飯が可能です。

株式会社アイホー

出典元:株式会社アイホー
スクロールできます
項目詳細
会社名株式会社 AIHO
所在地愛知県豊川市白鳥町防入60
創業年数1953年創業
商品名連続炊飯機ライスフレンド
公式サイトhttps://www.aiho.co.jp/

株式会社アイホーは、1953年に創業した会社で、給食用調理機械・厨房調理機器の製造と販売をしています。ガス式・IH式・蒸気式のすべての熱源の炊飯器を揃え、豊富なラインナップから、最適な炊飯器を選ぶことが可能です。

なかでも、ガス式を採用した『ライスフレンド』は、省エネで効率的にかまど炊きのようなおいしいご飯が炊けます。また、多品種の同時炊飯も可能です。

株式会社サタケ

出典元:株式会社サタケ
スクロールできます
項目詳細
会社名株式会社サタケ
所在地広島市東広島市西条西本町2番30号
東京都千代田区外神田4丁目7番2号
創業年数1896年創業、1939年設立
商品名炊飯マイスターシステム
公式サイトhttps://satake-japan.co.jp/index.html

株式会社サタケは、1896年に創業した会社で、食品産業総合機械やブランド設備・食品の製造販売をしています。120年の歴史と世界約150か国に機械や設備を届ける会社です。

IH式を採用した『炊飯マイスターシステム』は、低コストの炊飯ラインで、釜を工夫することで均一に熱を伝えておいしいご飯を炊けます。1釜単位で炊き分けできるのも魅力です。

まとめ

本記事では、業務用炊飯器と家庭用炊飯器の違いや、業務用炊飯器の選び方のポイントを解説しました。

業務用炊飯器は家庭用炊飯器よりも炊けるご飯の量が多く、火力が強いのが特徴です。また、熱源にはガス式・IH式・蒸気式があるため、目的に合わせて選びましょう。

この記事があなたのお役に立てれば幸いです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次