炊飯ラインとは?導入にかかる費用やメーカーを選定するポイントまで解説

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炊飯ラインとは、炊飯を行うために必要な機能を備えた、一連の装置群のことを指します。食数や設置条件に合わせて、ラインを自由に構成でき、導入先の作業効率を大幅に向上させることが可能です。

炊飯ラインによっては、ボタンひとつで1時間1万食のご飯を炊き上げられます。多くのメリットをもたらす炊飯ラインですが、導入のための費用も高く、炊飯ラインのことをしっかりと理解した上で導入することが重要です。

  • 炊飯ラインとはどんなものなのか知りたい
  • 炊飯ラインの導入にかかる費用を知りたい
  • 炊飯ラインを扱うおすすめのメーカーを知りたい

中には、上記のような疑問を抱えている方も少なくないでしょう。

そこで本記事では、炊飯ラインについて詳しく解説します。あわせて、炊飯ラインの導入にかかる費用やメーカーを選定するポイントについても解説するため、ぜひ参考にしてください。

また、以下の記事では炊飯システム導入におすすめのメーカーを紹介していますので、会社選びでお悩みの方は参考にしてみてください。

目次

炊飯ラインとは

炒飯
引用元:photoAC

炊飯ラインとは、炊飯を行うために必要な機能を備えた、一連の装置群のことです。メーカーによって細かい部分は異なりますが、具体的には昇米機や、連続洗米機、連続炊飯機、自動炊飯釜などのことを指します。

炊飯ラインの一般的な工程は、以下の通りです。

出米→洗米→浸漬→水切り→計量・注水→炊飯・蒸らし→取り出し→攪拌・ほぐし→計量・盛付け

混ぜご飯などの炊飯の際には、調味液、具材添加の工程も含まれます。炊飯ラインは、スーパーマーケットや大規模な給食センターなどで多く導入されています。

また、炊飯ラインには、一般的な工程を全て自動化した全自動タイプや、一部の工程を手動で行う半自動タイプがあります。

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炊飯ラインのシステム

123が描かれたブロック
引用元:photoAC

炊飯ラインのシステムは、どんな炊飯器を導入するかによって特徴が異なります。一般的な炊飯ラインのシステムとして挙げられるのが、以下の3つです。

それぞれの炊飯システムについて解説していきます。

蒸気炊飯

蒸気炊飯は、大量調理に特化した炊飯ラインのシステムの一つで、食品工場や大規模給食施設で広く採用されています。

この方式では、高温の蒸気を用いてお米を均一に加熱し、ふっくらとした炊き上がりを実現します。蒸気による加熱は直接火を使わないため、温度管理がしやすく、焦げ付きを防げる点が特徴です。また、蒸気はお米全体に均等に浸透するため、ご飯をムラなく仕上げられます。

さらに、蒸気炊飯は熱効率が高く、省エネルギー効果も期待できるため、長期的なコスト削減にもつながります。衛生管理が重要な現場でも活用されており、安定した品質のご飯を供給するための信頼性の高い選択肢としておすすめです。

ガス炊飯

ガス炊飯システムは、大量のご飯を短時間で炊き上げる性能に優れており、大規模な施設や工場などで活用される炊飯方法です。

ガスバーナーを利用して高温で一気に加熱するため、炊き上がりがふっくらとした食感になるのが特徴です。また、熱伝導率が高いため、効率的にエネルギーを活用できます。

一方で、温度管理には熟練した調整が必要な場合があり、適切な運用が求められます。特に大量生産を行う場面では、連続稼働を想定した設計がされているため、効率的なオペレーションが可能です。近年では自動化されたガス炊飯システムが導入され、均一な品質のご飯を供給することが求められる現場でも採用されています。

IH炊飯

IH炊飯は、精密な温度調節と高効率な加熱を実現するシステムです。この方式では、釜自体を発熱させることで全体を均一に加熱し、理想的な炊き上がりを可能にします。

従来のガス式と比べて熱効率が80〜85%と非常に高く、エネルギー消費の削減にも役立ちます。さらに、炊飯工程を細かく分けて温度を調整するため、米の芯までしっかりと火が通り、美味しさと食感を最大限に引き出します。

IH炊飯は大手コンビニや企業給食向けに使用されており、厳しい品質管理の下で信頼性の高い運用が可能です。均一な加熱により廃棄リスクを抑え、運用コストの削減も実現するなど、美味しさと効率性を追求するシステムとして注目されています。

炊飯ライン導入にかかる費用

費用
引用元:photoAC

炊飯ラインの導入にかかる費用としては、全自動タイプと半自動タイプのどちらを採用するのかによって大きく異なります。全自動タイプの場合は、1億円を超える費用がかかると思っておきましょう。

半自動タイプの場合は、全自動タイプよりは費用を抑えられますが、少なくても5,000万円ほどの費用がかかります。また、導入する製品の本体価格だけでなく、装置運搬費用や設置工事費用が別途必要になることを忘れないようにしましょう。

導入する炊飯ラインや依頼するメーカーによっても費用は異なるため、複数のメーカーを比較することが重要です。

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炊飯ラインの導入前にチェックするべき項目

チェックシートとペンを持つ手元
引用元:photoAC

炊飯ラインのシステムを社内に導入する場合、以下の項目をチェックする必要があります。

炊飯ラインを導入して適切に機能させるには、上記のポイントを押さえておくことが重要です。それぞれの項目について解説していきます。

炊き増え率

炊き増え率は、炊飯時にお米が吸水し膨らむ割合を示す指標です。この値が高いほど、少ない米の量で多くの炊き上がり量を確保できることであり、原材料コストの効率的な削減につながります。

一般的な釜炊飯機では炊き増え率が約2.1倍から2.2倍とされていますが、2.2倍を超える炊飯機を導入することで、より多くの炊き上がり重量を得ることが可能です。このような高い炊き増え率を実現する機種は、大規模な炊飯ラインにおいてコスト削減効果を一層高める手段として有効です。

炊飯機を選定する際は、炊き増え率が十分高いか、また一般的な基準を満たしているかを確認することが、効率的で経済的な運用を実現するためのポイントとなります。

設置スペース

新しい炊飯システムを導入する際に、設置スペースが確保できるか確認しなければいけません。炊飯器のサイズが設置場所に対して余裕がない場合、作業中のトラブルや事故のリスクが増加する可能性があります。

従業員が安全に作業できる環境を実現するには、十分なスペースを確保できる炊飯器を選ぶことが重要です。また、設置場所は他の設備と適切な距離を保ち、専用のスペースを設けるなどの工夫を取り入れることで、より快適で安全な作業環境を維持できます。

導入コストと予算

コストを考えているビジネスマンとお金
引用元:photoAC

コンビニや企業給食で使用される大規模な炊飯システムの導入には、5000万円から2億円ほどのコストが必要になるケースもあります。そのため、新設や入れ替えを計画する際には、長期的な費用対効果を考慮することが大切です。

導入時の費用が高額であっても、炊き増え率が高いシステムを選ぶことで、原材料費の無駄を削減し、運用コストを抑えられる可能性があります。炊飯器の性能や効率性を総合的に評価し、予算を計画的に配分することで、より高い投資効果を期待できます。

炊飯ライン導入後の運用フローと人員体制の考え方

何かを考えている男女2人
引用元:photoAC

炊飯ラインの導入は、単に設備を入れ替えるだけでなく、現場の運用フローや人員体制を大きく変える取り組みです。作業工程の自動化が進む一方で、役割分担や管理方法を適切に設計しなければ、十分な効果を発揮できないケースもあります。こちらでは、炊飯ライン導入後に現場がどのように変わるのかを、運用フローと人員体制の視点から整理します。

◇炊飯ライン導入後の一日の基本的な稼働フロー

カレンダーと時計
引用元:photoAC

炊飯ライン導入後の現場では、作業の流れがあらかじめ決められた工程に沿って進むようになります。原料米の投入から洗米、浸漬、炊飯、ほぐし、計量、盛り付けまでがライン上で連続的に行われるため、作業開始から終了までの見通しが立てやすくなります。

従来の手作業中心の炊飯では、工程ごとに作業者の判断や段取りが必要でしたが、炊飯ラインでは稼働前の準備と稼働中の監視が主な業務となります。これにより、作業時間のばらつきが減り、安定した生産計画を組みやすくなる点が特徴です。

◇全自動・半自動で変わる人員配置と役割分担

炊飯ラインの人員体制は、全自動か半自動かによって大きく異なります。全自動タイプでは、原料投入や設定確認、稼働中の監視が中心となり、少人数でもライン全体を管理できます。一方、半自動タイプでは、一部工程に人手が必要となるため、作業者の配置や交代の計画が重要になります。

いずれの場合も、作業者は「炊く人」から「管理する人」へ役割が変化します。機械の状態確認や数値管理、異常時の対応といった業務が増えるため、役割分担を明確にしておくことが欠かせません。

◇作業負担軽減と属人化防止への効果

炊飯ラインの導入は、人手不足対策としても有効です。重労働や繰り返し作業が自動化されることで、作業者の身体的負担が軽減され、長時間作業によるミスの発生も抑えられます。

また、操作手順が標準化されるため、特定のベテランに作業が集中する状況を避けやすくなります。誰が担当しても一定の品質で炊飯できる環境を整えることで、属人化の解消と安定生産の両立が可能になります。

◇教育・引き継ぎがしやすいライン設計の重要性

ポイントと豆電球の絵が書かれたノート
引用元:photoAC

炊飯ラインを長期的に安定運用するためには、教育や引き継ぎのしやすさも重要な視点です。操作画面が分かりやすく、設定内容が明確なラインであれば、新人作業者でも比較的短期間で現場に定着できます。

操作マニュアルや点検手順を整備し、誰でも同じ対応ができる体制を構築することで、急な欠員や人員入れ替えがあっても生産に影響が出にくくなります。炊飯ライン導入時には、設備性能だけでなく、現場定着までの期間や教育負荷も含めて検討することが重要です。

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炊飯品質を左右する管理ポイントとトラブル防止策

対策と書かれたピースと虫眼鏡
引用元:photoAC

炊飯ラインは大量調理を安定して行える設備ですが、導入しただけで常に高い品質が保たれるわけではありません。水量や温度管理、日常点検の状況によって、炊き上がりには差が生じます。品質を安定させるためには、設備任せにせず、現場で押さえるべき管理ポイントを理解することが重要です。

こちらでは、炊飯品質を左右する要素と、トラブルを防ぐための考え方を整理します。

◇炊飯ラインで品質差が出やすい工程

炊飯ラインにおいて品質差が出やすいのは、洗米から炊飯、蒸らしにかけての工程です。特に原料米の状態や吸水具合は、炊き上がりに大きく影響します。洗米が不十分な場合は糠が残り、においや食感の低下につながります。

また、浸漬や注水工程での管理が不安定だと、炊飯時の吸水量にばらつきが生じます。ライン化されていても、原料条件や環境の変化によって微調整が必要になるため、品質差が出やすい工程を把握しておくことが重要です。

◇水量・温度・蒸らし管理の重要性

注意点と書かれた紙とボールペン
引用元:photoAC

炊飯品質を安定させるうえで、水量、加熱温度、蒸らし時間の管理は欠かせません。水量が多すぎるとベタつきが出やすく、少なすぎると芯が残る原因になります。

温度についても、設定値どおりに加熱されているかを定期的に確認する必要があります。自動制御であっても、センサーの誤差や外部環境の影響を受ける可能性があります。蒸らし工程は見落とされがちですが、ここが不十分だと水分が均一に行き渡らず、食感のばらつきにつながります。

◇炊きムラ・ベタつき・硬さが出る原因

炊きムラやベタつき、硬さといった品質トラブルは、複数の要因が重なって発生します。炊き増え率を重視しすぎた設定では、見た目の量は増えても食感が不安定になる場合があります。

また、センサーや自動制御は便利な一方で、すべての条件変化に対応できるわけではありません。原料米の品種変更や季節変動に応じた調整を行わないと、品質低下を招く可能性があります。こうしたトラブルは早期に兆候を把握し、設定や運用を見直すことが重要です。

◇日常点検と定期メンテナンスの考え方

炊飯ラインの品質維持には、日常点検と定期メンテナンスが欠かせません。清掃不足は、においや異物混入のリスクを高め、結果として品質低下やクレームにつながります。特に洗米部や炊飯部は、汚れが蓄積しやすいため注意が必要です。

定期的な点検により、不具合を早期に発見できれば、不良品の発生や廃棄ロスを抑えられます。設備の性能を長く維持するためにも、運用ルールを明確にし、点検を習慣化することが安定生産につながります。

炊飯ラインはどんな現場に向いているのか|導入判断の目安

選び方と書かれた木のブロック
引用元:photoAC

炊飯ラインは大量調理や品質安定を実現できる一方で、すべての現場に適している設備ではありません。生産量や人員体制、将来計画によっては、手作業のほうが効率的なケースもあります。導入効果を最大化するためには、自社の状況を客観的に整理したうえで判断することが重要です。

こちらでは、炊飯ラインが向いている現場の特徴と、導入を検討する際の判断基準を整理します。

◇炊飯ライン導入が向いている現場の特徴

特徴の文字と鉛筆
引用元:photoAC

炊飯ラインが特に向いているのは、一定以上の生産量を継続的に確保している現場です。毎日大量のご飯を安定供給する必要がある場合、手作業では人員確保や作業負担の面で限界が生じやすくなります。

また、品質の均一化が強く求められる現場も、炊飯ライン導入の効果が出やすい傾向があります。炊き上がりのばらつきが少なくなることで、商品クレームや廃棄ロスの削減につながります。

さらに、人手不足が慢性化している現場では、作業の自動化によって生産体制を維持しやすくなります。人員増加に頼らず、安定稼働を目指したい場合に適した選択肢といえます。

◇手作業炊飯が向いているケースとの違い

一方で、すべての現場が炊飯ラインに向いているわけではありません。生産量が少なく、日々の炊飯量に大きな変動がある現場では、手作業の柔軟性が活きる場合があります。

少量多品種の対応が中心となる現場では、ライン化によってかえって効率が下がる可能性もあります。導入コストや設置スペースを考慮すると、手作業のほうが総合的に負担が少ないケースも考えられます。

炊飯ラインと手作業の違いは、生産規模と運用の安定性にあります。設備の性能だけでなく、日々の運用実態を踏まえて判断することが重要です。

◇炊飯ライン導入の判断に影響する数値目安と考え方

炊飯ライン導入を判断する際には、感覚的な印象だけでなく、数値を基準に整理することが重要です。一般的には、一日に数百食規模を安定して生産する現場では、手作業による炊飯が限界に近づきやすくなります。作業時間の長期化や人員確保の難しさが顕在化しやすいため、ライン化による効率改善効果が見込めます。

また、品質面では、炊き上がりのばらつきがクレームや廃棄につながっているかどうかも判断材料になります。均一化によってロス削減が見込める場合、設備投資の回収期間を短縮できる可能性があります。

さらに、人件費と原材料費の比率にも注目する必要があります。人件費の割合が高い現場では、省人化による効果が出やすく、炊き増え率の改善によって原材料費を抑えられる場合もあります。これらの数値を整理したうえで検討することで、炊飯ライン導入の妥当性をより客観的に判断しやすくなります。

◇セントラルキッチン・食品工場・給食現場別の考え方

セントラルキッチンでは、複数拠点向けに大量のご飯を供給するため、炊飯ラインの導入効果が高くなります。冷却や再加熱を前提とした工程でも品質を維持できる点は、大きなメリットです。

食品工場では、製品規格や衛生基準が厳しいため、工程管理のしやすい炊飯ラインが適しています。品質の均一化とトレーサビリティ確保の面でも、導入の意義があります。

給食現場では、提供数が多い場合や作業時間が限られている場合に、炊飯ラインが有効です。ただし、施設規模や予算によっては、部分的な自動化にとどめる選択も現実的といえます。

◇導入検討時に整理しておきたい社内条件

炊飯ライン導入を検討する際には、いくつかの社内条件を整理しておく必要があります。まず、生産量の目安を明確にし、将来的な増減も含めて想定することが重要です。次に、品質均一化がどの程度求められているかを整理します。顧客要求や商品特性によっては、安定性が最優先となる場合もあります。

さらに、人件費と原材料費のバランスも重要な判断材料です。炊き増え率や作業効率の改善によって、長期的なコスト削減が見込めるかを検討する必要があります。最後に、将来計画との整合性を確認します。数年後の事業拡大や品目追加を見据えたうえで設備を選定することで、再投資のリスクを抑えやすくなります。

炊飯ライン導入で失敗しやすいケースと注意点

注意マークを指さす手元
引用元:photoAC

炊飯ラインは大量調理や品質安定に効果的な設備ですが、導入判断を誤ると十分な成果を得られない場合があります。設備の性能だけに注目し、運用や将来計画を考慮しないまま導入を進めてしまうと、コストや生産性の面で課題が残ります。

こちらでは、炊飯ライン導入時に陥りやすい失敗例と注意点を整理し、後悔しない判断につなげるための視点を解説します。

◇生産量だけでラインを選んでしまう失敗

炊飯ライン選定で多い失敗の一つが、現在の生産量だけを基準に設備を決めてしまうケースです。生産能力に余裕を持たせすぎると過剰投資になり、初期費用や維持費が負担になります。一方で、生産量ぎりぎりの能力で選定すると、稼働率が高まりすぎてトラブル時の余裕がなくなります。

適正な炊飯ラインを選ぶためには、現状の生産量に加えて、繁忙期や突発的な増産にも対応できるかを見極めることが重要です。能力不足と過剰投資の両リスクを理解したうえで、バランスの取れた判断が求められます。

◇将来の増産・品目追加を想定していないケース

炊飯ライン導入時に、将来の増産や品目追加を想定していないことも失敗につながります。炊き込みご飯や酢飯など、今後取り扱う可能性のある品目に対応できない設備を選んでしまうと、再度設備投資が必要になる場合があります。

また、生産量の増加に伴いライン構成を変更する際、柔軟性の低い設備では対応が難しくなります。導入時点では不要に見える機能であっても、中長期的な事業計画を踏まえて検討することで、無駄な追加コストを防ぎやすくなります。

◇設置スペース・動線を軽視した導入トラブル

頭を抱える男性
引用元:photoAC

設備選定に集中するあまり、設置スペースや作業動線の確認が不十分なまま導入を進めてしまうケースも見受けられます。炊飯ラインは装置単体だけでなく、周辺設備や作業者の動線を含めたレイアウトが重要です。

動線が悪い状態で稼働を始めると、作業効率が下がるだけでなく、安全面のリスクも高まります。導入後にレイアウト変更を行う場合、大きな追加費用が発生することもあるため、事前に現場寸法や導線を十分に確認することが欠かせません。

◇導入後のサポート体制を確認していないリスク

リスクと書かれたブロックに乗るビジネスマン
引用元:photoAC

炊飯ライン導入で見落とされがちなのが、導入後のサポート体制です。設備トラブルが発生した際の対応スピードや、保守契約の内容によって、現場への影響は大きく変わります。

メーカーによっては、部品供給に時間がかかる場合や、保守対応が限定的なケースもあります。安定稼働を維持するためには、保守契約の有無や対応範囲、部品供給体制を事前に確認しておくことが重要です。価格だけで判断せず、メーカー対応力の差も含めて比較検討することが、失敗を防ぐポイントとなります。

おすすめの炊飯システム!6選

おすすめ6選
引用元:photoAC

大量調理や業務用の現場では、ご飯を安定して美味しく炊き上げるシステムが欠かせません。効率性や省スペース、衛生性に優れた炊飯機は、食品工場やセントラルキッチンで導入が進んでいます。

ここでは、エースシステム株式会社が提供する代表的な炊飯システムを6つご紹介します。

それぞれの機種が持つ特長を知ることで、用途に合った最適なシステムを選べるようになります。以下で詳しく解説します。

SRM スチームライスマシーン

おすすめの炊飯システムに関する画像
出典元:エースシステム株式会社

「SRM スチームライスマシーン」は、エースシステム株式会社が提供する業務用連続蒸気炊飯システムです。世界初の無浸漬炊飯を実現し、時間短縮と効率化に貢献。炊き増え率も高く原料米を削減可能です。

100℃以上の過熱水蒸気で殺菌し、ご飯の黄化を防ぎ日持ちを向上。冷却・再加熱後も炊きたての食感を維持します。酢飯や赤飯にも対応し、省スペース・省エネ設計で食品工場やセントラルキッチンに最適です。

商品仕様

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項目内容
型式SRMシリーズ
調理方式スチーム炊飯方式
対応食材米(大容量対応)
用途セントラルキッチン、食品工場、大量炊飯現場

特徴

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特徴説明
世界初の無浸漬炊飯浸漬工程不要で作業効率を大幅に改善
高炊き増え率釜炊飯より高い膨張率で原料米を削減
殺菌効果と日持ち向上過熱水蒸気で芽胞菌を殺菌し黄化を防止
冷却・再加熱に強いセントラルキッチンの工程でも炊きたて品質を保持
多用途対応酢飯・赤飯・おこわなど多彩なメニューに適応
省エネ・省スペースガス釜に比べランニングコスト半減、設置面積も縮小
簡単操作タッチパネルで誰でも安定した炊飯が可能

MSC マルチスチームクッカー

おすすめの炊飯システムに関する画像
出典元:エースシステム株式会社

「MSC マルチスチームクッカー」は、米飯から野菜、肉、魚まで多様な食材に対応できる業務用スチーム加熱システムです。

独自の過熱水蒸気技術により短時間で効率的に調理でき、食材の栄養や色味を保持しながら美味しく仕上げることができます。米に関しては無浸漬炊飯を実現し、浸漬時間を省略することで効率化と原料削減を可能にしました。

保存性や再加熱性にも優れ、セントラルキッチンや食品工場で安定した品質を提供できる省スペース・省エネ型の調理システムです。

商品仕様

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項目内容
型式MSCシリーズ
調理方式スチーム加熱方式
対応食材米・野菜・肉・魚など多品目
用途給食センター、食品工場、大量調理現場

特徴

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特徴説明
高カロリー蒸気調理短時間で効率的に加熱し、作業効率を向上
無浸漬炊飯浸漬不要で効率的に米を炊飯可能
高炊き増え率膨張率が高く、原料米を削減できる
栄養・色彩保持低酸素調理で酸化を防ぎ、栄養と彩りを保持
再加熱耐性冷却・再加熱後も炊きたての食感を維持
殺菌効果過熱水蒸気で芽胞菌を抑制し日持ち向上
省エネ・省スペースガス釜よりランニングコストを約半減

VSC ベジタブルスチームクッカー

おすすめの炊飯システムに関する画像
出典元:エースシステム株式会社

「VSC ベジタブルスチームクッカー」は、野菜の大量調理に特化したスチーム加熱装置です。

過熱水蒸気を利用して野菜を短時間で均一に加熱し、色彩・風味・栄養を保持します。複数種類の野菜を同時調理しても色や味が移らず、効率的に仕上げることが可能です。

また、酸化を防ぐ低酸素調理により鮮やかな仕上がりを実現。さらに蒸気調理は衛生的で焦げ付きがなく、安定した品質が得られます。学校給食や食品工場など、野菜中心の調理ラインに最適な設備です。

商品仕様

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項目内容
型式VSCシリーズ
調理方式スチーム加熱方式
対応食材野菜全般
用途学校給食、食品工場、セントラルキッチン

特徴

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特徴説明
野菜専用設計大量の野菜を効率的に調理可能
高カロリー蒸気短時間で色鮮やかに加熱
栄養保持酸化を抑え栄養流出を防止
味移り防止複数種類を同時に調理しても風味を維持
衛生的蒸気調理で焦げやムラがない
安定品質給食や工場で均一な仕上がりを実現

FSC フードスチームクッカー

おすすめの炊飯システムに関する画像
出典元:エースシステム株式会社

「FSC フードスチームクッカー」は、幅広い食品を大量かつ効率的に加熱できるスチーム調理装置です。

過熱水蒸気による均一加熱で、ご飯・惣菜・加工食品など多彩なメニューを安定的に調理可能。短時間で仕上げられるため作業効率が向上し、栄養や風味を損なうことなく提供できます。

焦げ付きや乾燥が少なく、再加熱後も美味しさを維持できるのが特長。食品工場やセントラルキッチンで多様な調理ニーズに応える柔軟性の高いシステムです。

商品仕様

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項目内容
型式FSCシリーズ
調理方式スチーム加熱方式
対応食材ご飯・惣菜・加工食品など
用途食品工場、セントラルキッチン、大量調理現場

特徴

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特徴説明
多用途対応ご飯から惣菜まで幅広く調理可能
均一加熱蒸気でムラなく仕上げる
栄養保持食材本来の風味を残す
時短調理短時間で効率的に調理可能
再加熱耐性冷却後の再加熱でも食感を維持
衛生性焦げや乾燥を抑え安定品質を確保

CRC コンパクトライスクッカー

おすすめの炊飯システムに関する画像
出典元:エースシステム株式会社

「CRC コンパクトライスクッカー」は、省スペース設計で小規模から中規模の厨房に最適な炊飯システムです。

過熱水蒸気を活用することで効率的に炊飯でき、短時間で安定した品質のご飯を提供可能。冷却・再加熱後も炊きたてのような食感を維持できるため、配膳や配送を伴う現場でも安心して利用できます。

コンパクトながら高効率で、省エネ性に優れている点も魅力。学校給食や中規模施設で、限られたスペースを有効活用しつつ安定した炊飯を実現します。

商品仕様

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項目内容
型式CRCシリーズ
調理方式スチーム炊飯方式
対応食材米(中容量対応)
用途学校給食、中規模厨房、セントラルキッチン

特徴

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特徴説明
コンパクト設計限られたスペースでも導入可能
高効率炊飯短時間で安定した品質を確保
再加熱に強い配送後も炊きたて品質を維持
省エネ性ランニングコストを削減
中規模対応学校給食や施設に最適
操作性タッチパネルで簡単操作

BMC ボックスマルチクッカー

おすすめの炊飯システムに関する画像
出典元:エースシステム株式会社

「BMC ボックスマルチクッカー」は、多様な食材を効率的に調理できる汎用型スチーム加熱装置です。

箱型構造を採用し、複数の食材を一括で処理できるため、大量調理現場で高い効率を発揮。蒸気による均一加熱で、栄養や風味を保持したまま仕上げられます。

ご飯だけでなく、野菜や惣菜、加工食品など幅広いメニューに対応可能。省スペース設計と省エネ性能も備え、食品工場やセントラルキッチンで多用途調理を実現する、柔軟性の高いシステムです。

商品仕様

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項目内容
型式BMCシリーズ
調理方式スチーム加熱方式
対応食材ご飯・野菜・惣菜など多品目
用途食品工場、セントラルキッチン、大量調理現場

特徴

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特徴説明
多用途対応ご飯から惣菜まで一括調理可能
均一加熱蒸気で食材全体を均一に加熱
栄養保持食材の栄養や風味を維持
大量処理箱型構造で効率的に調理
省エネ・省スペース経済的で省スペースに導入可能
簡単操作タッチパネルで扱いやすい

炊飯ラインを依頼するメーカーの選定ポイント

ここでは、炊飯ラインを依頼するメーカーの選定ポイントを紹介します。大切になってくるのは以下の2つです。

以下でそれぞれ詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。

生産量と生産品から考える

1つ目のポイントは、生産量と生産品から考えることです。導入先に必要となる生産量によって、最適な機器や加熱方式が異なります。

一般的に、業務用炊飯器の加熱方式は、ガス式・電気式・蒸気式の3つに分けられます。加熱方式によって、長所が異なるため、導入先に適した方式を選ぶことが重要です。

また、生産品として炊き込みご飯や酢飯に対応しているかどうか、計量、盛付けの必要性も確認する必要があります。生産量と生産品という視点から、最適な炊飯ラインを選定しましょう。

複数のメーカーを比較する

2つ目のポイントは、複数のメーカーを比較することです。炊飯ラインは依頼するメーカーによって、性能や生産量、費用が大きく異なります。

初めから1つのメーカーだけで決めてしまうと、他に導入先に最適なメーカーがあったとあとで後悔する結果になりかねません。また、炊飯ラインは莫大な導入費用がかかるため、メーカー選びを間違えると数百万〜数千万損することもあります。

したがって、依頼するメーカーを選ぶ際には、複数のメーカーを比較した上で依頼先を決めましょう。少なくても3社以上は比較することをおすすめします。

炊飯ラインを依頼するおすすめメーカー3選

本記事の最後には、炊飯ラインを依頼するおすすめメーカー3選を紹介します。今回紹介するのは、以下の3つのメーカーです。

以下でそれぞれのメーカーの特徴を詳しく解説するため、ぜひメーカー選びの参考にしてください。

エースシステム株式会社

出典元:エースシステム株式会社

1つ目におすすめのメーカーは、エースシステム株式会社です。エースシステム株式会社は30年以上の歴史を持ち、産業機械や工作機械の製造・販売を手掛けるメーカーになります。

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項目詳細
会社名エースシステム株式会社
所在地大阪府和泉市あゆみ野3-1-3
創業年数1988年創業
商品名スチームライスマシーン
公式サイトhttps://www.acesystem.co.jp/index.html

業界初となる過熱水蒸気を熱源とした調理機器を開発した会社として有名です。連続炊飯システムは『スチームライスマシーン』を採用しています。

スチームライスマシーンでは、ガス式やIH式では実現できないメリットを持ったご飯を炊くことが可能です。興味のある方は、一度問い合わせてみましょう。

以下の記事ではエースシステム株式会社の特徴や製品事例を詳しく解説していますので、気になる方はぜひ一度お読みになってみてください。

また、エースシステムについてより詳しく知りたい方は公式ホームページを訪れてみてください。

株式会社アイホー

出典元:株式会社アイホー

2つ目におすすめのメーカーは、株式会社アイホーです。株式会社アイホーは約70年の歴史を持ち、業務用厨房機器や設備の総合メーカーとして知られています。

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項目詳細
会社名株式会社アイホー
所在地愛知県豊川市白鳥町防入60
創業年数昭和28年8月18日
公式サイトhttps://www.aiho.co.jp/

人気のブランドである『ライスフレンド』という連続炊飯システムを採用していることが特徴です。また、株式会社アイホーでは、ガス式・IH式・蒸気式すべての加熱方式を用意しており、目的に合った製品の導入ができます。

周辺機器の組み合わせによって、炊飯加工業態に合わせた最適な炊飯システムの構築も可能です。

また、以下の記事では株式会社アイホーについて詳しく紹介しているので、参考にしてください。

株式会社サタケ

出典元:株式会社サタケ

3つ目におすすめのメーカーは、株式会社サタケです。株式会社サタケは120年以上の歴史を持ち、食品産業総合機械やプラント設備及び食品の製造・販売を手掛けています。

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項目詳細
会社名株式会社サタケ
所在地〒101-0021 東京都千代田区外神田4-7-2
創業年数1896年(明治29年)3月
公式サイトhttps://www.satake-japan.co.jp/

半自動小型IH炊飯システム『炊飯マイスターシステム』を扱っていることが特徴です。炊飯マイスターシステムは、低コストの炊飯ラインでありながら、最高水準のIH炊飯器を採用しています。

IH方式は熱効率が高く高火力であり、丸釜で底面が球形状のため、熱が釜全体に均一に伝わりおいしいご飯を炊くことが可能です。

また、以下の記事では株式会社サタケについて詳しく紹介しているので、参考にしてください。

まとめ

まとめと書かれたノートと色鉛筆

本記事では、炊飯ラインについてや導入にかかる費用、メーカーを選定するポイントについて解説しました。炊飯ラインを導入することで、導入先の作業効率を大幅に向上させることが可能です。

しかし、莫大な費用がかかるため、依頼するメーカー選びは慎重に行うようにしましょう。メーカーを選ぶ際は、本記事で解説した内容を参考にしてください。また、おすすめのメーカー3つもあわせて検討してみましょう。

本記事があなたのお役に立てることを願っております。

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