蒸気炊飯のメリット・デメリットは?おすすめの会社も紹介

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「蒸気炊飯のメリット・デメリットはなに?」
「蒸気炊飯を採用している会社はどこ?」

今まで利用していた炊飯器の切り替えや新しく導入する際に、どの炊飯器にするか悩んでいる方も少なくないのではないでしょうか。

蒸気炊飯器は現在人気を集めている業務用炊飯器であり、釜炊飯にはないメリットが多くあります。炊き増えが良く、原料の削減につながったりなど導入先の生産性を上げてくれることでしょう。

しかし、メリットが多い蒸気炊飯でも施設の状況や目的によっては適していない場合もあります。

そこで本記事では、蒸気炊飯のメリット・デメリットから蒸気炊飯に対応している会社、導入する際の注意点を解説。蒸気炊飯が自社に適しているかどうかを確認してください。

目次

蒸気炊飯の特徴

ここからは、蒸気炊飯の特徴を、3つ解説します。

ムラなく炊ける

ムラなく炊けることは、蒸気炊飯の特徴の1つです。

蒸気炊飯では内釜と外釜の間に水を入れて熱するため、全体の米が過熱水蒸気の膜に包まれることにより、均一で炊きムラが起こりづらくなります。

一方、電気やガスの炊飯では熱源が釜底のみであるため、炊き上がりにムラができやすいのです。炊きムラがあると、再加熱したり蒸らす時間を長くするといった工夫をしなければならず、時間がかかります。

蒸気炊飯なら密閉空間全体に加熱水蒸気がいきわたるため、最も炊きムラが少なく、効率よく炊飯が可能です。

歯ごたえのある炊きあがりなる

歯ごたえのある炊きあがりになることも、蒸気炊飯の特徴の1つです。

蒸気炊飯では加熱水蒸気のみを熱源とするため、蒸気が100℃付近に達するのに時間がかかることから、米の表面に歯ごたえが残ります。

米の内部は十分な浸水を行えばやわらかくなるため、蒸気炊飯では表面が硬めで中はやわらかい炊き上がりです。

一方、電気炊飯では加圧することで沸騰までを早くしており、ガスは火加減で100℃までの到達が早いため、米の表面もやわらかくなります。

そのため、蒸気炊飯には電気やガス炊飯では実現が難しい歯ごたえのあるご飯が炊けることは特徴の1つなのです。

古米や破米もふっくら炊ける

古米や破米もふっくら炊けることも、蒸気炊飯の特徴の1つです。

前述したとおり、蒸気炊飯は表面が硬めで中はやわらかな炊き上がりになります。そのため、古米といった古い米では十分な浸水を行えば、中はふっくらとした歯ごたえのあるご飯が炊きやすいのです。

また、破米の場合は米が砕けたり切れた状態のため、内部からデンプンや水分が出やすくなります。とはいえ、蒸気炊飯なら表面を硬めに仕上げるため、電気やガスの炊飯よりもべたつき感がなくなり、ふっくらとしたご飯が炊けるのです。

蒸気炊飯のメリット

蒸気炊飯を導入することによるメリットは以下になります。

  • コスト削減ができる
  • 粒感が守られたご飯が実現可能
  • 日持ちがよく黄化を防止できる

蒸気炊飯は釜炊飯と比べると、炊き増えがよかったり、エネルギー効率が高いことで原料コストやランニングコストの削減が可能です。さまざまな面でコストカットが期待できます。

また、成形性にも優れているため、粒感が守られたご飯を炊くことが可能です。

蒸気炊飯の1番のメリットは、炊飯の際に釜炊飯よりも高温での炊飯ができることが挙げられます。高温で炊飯することで米のα化を促進させ、土壌菌を殺菌できるため、ご飯の黄化を防いだ日持ちの良いご飯を炊くことが可能です。

蒸気炊飯のデメリット

蒸気炊飯のデメリットは以下になります。

  • 少量・多品種炊飯に向いていない
  • 導入コストが高い

蒸気炊飯はコンベアを用いた炊飯器のため、釜炊飯のように釜ごとに異なる種類のご飯を炊くことができません。そのため、少量・多品種炊飯には不向きです。

また、蒸気炊飯はガス炊飯やIH炊飯と比べると導入コストが高くなります。しかし、メリットにもあるように導入後のコスト削減ができることが蒸気炊飯の特徴です。

そのため、長期的な目線で考えた上で導入を検討するようにしましょう。

蒸気炊飯で美味しいご飯を炊くポイント

蒸気炊飯で美味しいご飯を炊くポイントを、3つ紹介します。

米の品質・状態で水加減を調整する

米の品質・状態で水加減を調整することは、蒸気炊飯で美味しいご飯を炊くポイントの1つです。

新米は水を吸収しやすく、古米になるほど水の吸収に時間がかかります。そのため、浸水時間や水の量を米の品質・状態に合わせて変えなければなりません。

米を浸水させすぎると、炊き上がりのご飯がやわらかくなりすぎて、潰れたり砕ける原因にもなります。

蒸気炊飯で美味しいご飯を炊くには、米の品質・状態を考慮して加減に注意するのが賢明です。

15分程度の蒸らしを行う

15分程度の蒸らしを行うことも、蒸気炊飯で美味しいご飯を炊くポイントの1つです。

前述したとおり、蒸気炊飯では表面は硬めに仕上がるため米の内部をやわらかくするために、15分程度の蒸らしは欠かせません。

電気やガスの炊飯では蒸らしは、10分程度が一般的です。蒸気炊飯でも同様に10分の蒸らしにすると、高温に到達するまでに時間がかかる炊飯方法では米の内部までやわらかくならない可能性があります。

米の表面が硬めなうえに内部までやわらなくならなければ、硬いご飯になり美味しく感じません。そのため、蒸気炊飯では米の内部をやわらかくするため、15分程度の蒸らしが不可欠です。

蒸らしが終わり次第すぐにほぐす

蒸らしが終わり次第すぐにほぐすことも、蒸気炊飯で美味しいご飯を炊くポイントの1つです。

蒸らしが終わり次第すぐにほぐせば、ご飯同士がくっついて固くなることを防げます。

蒸らしを行うと蒸気の熱で米の内部を柔らかくするものの、釜の中は水分が多い状態です。米に余分な水分がついたまま放置すると、米のデンプンが糊状に変化して隣の米とくっつき固くなります。

米が立つほど、ふっくらしたのが美味しいご飯を炊くには、蒸らしが終わり次第すぐにほぐすことが欠かせません。

おすすめの蒸気炊飯器メーカー2選

ここでは、おすすめの蒸気炊飯器メーカー2選を紹介します。今回、紹介するのは以下の2社です。

それぞれの会社の特徴と製品について解説するので、ぜひ参考にしてください。

エースシステム株式会社

出典元:エースシステム株式会社
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項目詳細
会社名エースシステム株式会社
所在地大阪府和泉市あゆみ野3-1-3
創業年数1988年創業
商品名スチームライスマシーン
公式サイトhttps://www.acesystem.co.jp/index.html

1つ目のおすすめの会社は、エースシステム株式会社です。エースシステムは30年以上の歴史を持ち、過熱水蒸気を熱源とした調理機器の製造・販売を行っている食品機械メーカーになります。

業界初となる連続蒸気炊飯システムを開発したことで知られる会社です。冷凍食品メーカーやコンビニなど、さまざまな業種に製品を導入しています。

アフターサポートも定期点検とリモートメンテナンスを用意しているため、安心して利用可能です。

連続蒸気炊飯システム

出典元:エースシステム株式会社

業界初となる連続蒸気炊飯システムは、釜を使わずに過熱水蒸気を利用して炊飯する新しい炊飯システムです。

過熱水蒸気を利用することで、洗米や浸漬をする必要がないため、無浸漬炊飯ができるようになっています。無浸漬炊飯によって約60〜90分の時間短縮が可能です。

また、130℃の高温で炊飯できるため、米のα化を促進させ黄化を防ぐことができます。冷却・再加熱にも強く、時間が経ってもパサパサしない、炊き立てのおいしさをキープしたご飯を炊くことが可能です。

株式会社アイホー

出典元:株式会社アイホー
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項目詳細
会社名株式会社アイホー
所在地愛知県豊川市白鳥町防入60
創業年数1953年創業
商品名連続炊飯機ライスフレンド
公式サイトhttps://www.aiho.co.jp/

2つ目のおすすめの会社は、株式会社アイホーです。

アイホーは約70年の歴史を持つ業務用厨房機器・設備の総合メーカーになります。厨房コンサルからアフターフォローまでをトータルサポートする会社です。

炊飯システムは、ガス式や電気式、蒸気式と豊富なラインナップを揃えています。導入先の施設や用途に合わせて最適な製品の導入が可能です。

スチーム式コンベヤ炊飯機

出典元:株式会社アイホー

スチーム式コンベヤ炊飯機は、釜を使わずに蒸気の力で炊飯を行う炊飯機です。

独自の炊飯方法を採用しており、標準米でも銘柄米と同等の味・ツヤ・香りを持ったご飯が炊けます。スライド過熱方式によってスチームを均等に当てられるため、ムラのないおいしいご飯を炊くことが可能です。

また、カニ穴を開けて遠赤ヒーターで焼き上げることで香ばしく、甘味のあるご飯を炊くことができます。

蒸気炊飯を導入する際の2つの注意点

ここでは、蒸気炊飯を導入する際の2つの注意点を見ていきましょう。意識すべきポイントは以下の2つです。

それぞれわかりやすく解説していきます。

目的・用途との適性を確認する

1つ目の注意点は、目的・用途との適性を確認することです。

蒸気炊飯は、炊き増えや導入後のコスト削減など、多くのメリットがあります。しかし、多品種炊飯には向いていないため、同時に多くの種類のご飯を炊かなければならない場合には不向きです。

目的や使用用途を確認した上で、導入するかを決めるようにしましょう。

設置スペースを考慮する

2つ目の注意点は、設置スペースを考慮することです。

製品を新しくする際には、設置スペースとスタッフの動線を考えるようにしましょう。ギリギリのスペースに置いてしまうと、作業効率の低下につながることもあります。

また、失敗しないためには依頼する機器メーカーに目的や何を調理するのかなど、細かく相談することがおすすめです。導入後に後悔しないために、しっかりと確認するようにしましょう。

まとめ

本記事では、蒸気炊飯のメリット・デメリットからおすすめの会社、導入する際の注意点を解説しました。

蒸気炊飯は多くのメリットがあり、人気を集めている炊飯器です。導入を検討している方はぜひ取り入れてみましょう。

しかし、導入する際には本記事で紹介した注意点を必ず意識するようにしてください。導入後に後悔のないようにしましょう。

本記事があなたのお役に立てることを願っております。

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